公演記録 | 井上バレエ団
「眠りの森の美女」プロローグ・全3幕
■曲/チャイコフスキー ■振付 /関直人 ■美術/ピーター・ファーマー

7月21日、22日、ゆうぽうとにおける『眠りの森の美女』公演は、無事に、好評のうちに終わりました。
6月始めにゲストのティアゴ・ソアレスが怪我をし、代わりのダンサーが決まるまでは、大変心配でしたが、幸いにもオペラ座でも人気のある、エマニュエル・ティボーが出演してくれることになり、バレエ団全体に安心感と期待感が広まりました。
続いて、青い鳥を初日に踊るはずだった武石光嗣、そして初日のオーロラ、藤井直子と怪我が続き、ダンサーの間に緊張感が生まれました。しかしながら、ティボーが到着し、スタジオに顔を見せた途端に、それまで緊張と心配で暗くなりがちだったスタジオがぱっと明るくなり、公演に向かう雰囲気が一気に高まりました。
ティボーと島田衣子は理想的なパートナーに思えました。初日から、真剣なリハーサルではありながらも温かい笑いがスタジオに満ち、周囲のダンサーたちも、素敵なゲストを迎えて、本当に心が軽くなったようでした。
島田衣子は、その小さな体に2回の公演の責任をずっしりと感じ、最後の数日でますます痩せていきましたが、初めての2日続き、しかも眠り全幕の主役にコンディションを整えながら取り組み、見事に大役を果たしました。
ティボーに決まるにあたっては、これまでにバレエ団とは長いお付き合いのあるシリル・アタナソフ氏、オペラ座の芸術監督ブリジット・ルフェーブル氏の尽力がありました。青い鳥の初日を快く引き受けてくれた江本拓さんにも助けていただきました。
また、美術のピーター・ファーマーからは、美しい紗幕のデザイン画が送られてきました。この幕が、古賀満平さんの照明により、今回の舞台に大きな効果をもたらしました。
多くの方たちに助けられた公演でした。そして、会場を埋めてくださった観客の皆様にもこの場を借りて、改めて感謝したいと思います。
日時 | 2007年7月21日(土) 午後6時開演 (5時15分開場) 2007年7月22日(日) 午後3時開演 (2時15分開場) |
場所 | ゆうぽうと (JR山手線五反田駅、東急池上線大崎広小路駅) |
特別ゲスト | エマニュエル・ティボー (パリオペラ座プルミエダンスール) |
出演 | 藤井直子、島田衣子、井上バレエ団 |
21日 | 22日 | |
オーロラ姫 | 島田 衣子 | 藤井直子 |
デジレ王子 | エマニュエル・ティボー | |
リラの精 | 鶴見未穂子 | 小髙絵美子 |
カラボッス | 金田和洋 | |
青い鳥に魅せられた王女 | 西川知佳子 | 田中りな |
青い鳥 | 武石光嗣 | 江本 拓 |
芸術監督・振付 | 関 直人 |
美術・衣裳 | ピーター・ファーマー |
美術監修 | 橋本 潔 |
照明 | 古賀 満平 |
舞台監督 | 相馬 勝己 |
音楽監督・指揮 | 堤 俊作 |
演奏 | ロイヤルメトロポリタン管弦楽団 |
衣裳製作 | 柊舎、ゴードン・ハッチングス |
大道具 | 俳優座劇場舞台美術部 |
公演監督 | 岡本佳津子 |
事務局 | 諸角佳津美 |
制作 | (財)井上バレエ団 |
後援 | 英国大使館文化部 |