藤野暢央 | Nobuo Fujino

 兵庫県宝塚市出身。江川バレエスクールでバレエを始める。17歳の時、第5回アジア・パシフィック・バレエコンクールにおいて出光スカラシップを受け、オーストラリアバレエ学校に留学。1997年、同校を首席で卒業後、香港バレエ団に入団し、2002年にプリンシパルに昇格した。2003年、香港芸術発展局より、将来を嘱望されるダンサーに贈られる芸術個人賞を受賞。2004年4月、日本人として初めてブノワ賞にノミネートされ、ボリショイ劇場にてガラ公演に出演した。香港バレエ団での主なレパートリーには「白鳥の湖」「眠れる森の美女」「シンデレラ」「くるみ割り人形」の王子、「ジゼル」のアルブレヒト、「ラ・バヤデール」「ロミオとジュリエット」「コッペリア」の主役などがある。
 2005年8月、オーストラリアバレエ団にシニアソリストとして移籍し、「ドン・キホーテ」のバジル、「バラの精」「シェエラザード」の金の奴隷など主要な役を踊った。
 香港バレエ団に戻り、プリンシパルとして活躍。2010年8月より日本に本拠地を移して本格的に活動を開始し、日本バレエ協会公演「ドン・キホーテ」「ジゼル」の主役を務めるほか、シンガポール、香港などにも客演し、フリーランスのダンサーとして活躍している。
 井上バレエ団公演には2004年12月の「くるみ割人形」に客演して以来、「くるみ割人形」の王子、雪の王子などで共演し、今年7月の「ジゼル」ではヒラリオンを演じ、心のこもった演技で感動をよんだ。

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